ミニ四駆大好きな君たちへ

―これが速くなる一歩だ!―

AERO JET RC

ミニ四駆はタミヤの登録商標です

 

§1、ブレークイン編


1、ミニ四駆はシャーシで速さが決まる!!!

速いマシンの秘密はセッティングよりシャーシで決まる。基本性能を上げるグレードアップパーツは当然つけるようにしよう。

  1. 中空シャフト
  2. 中空プロヘラシャフト
  3. 丸穴ボールベアリング(ドライブシャフトには通常、六角ボールベアリングを使用するが、丸穴ボールベアリングを使用したほうが良い)
  4. ゴールドターミナル
  5. アルミモーターサポート
  6. カウンターギアー内の丸穴ボールベアリング
  7. 超速ギアーを使う場合の軽量超速ギアー

これはぜったいシャーシにつけよう!どのパーツが欠けてもマシンの性能を発揮できない。


2、ノーマルシャーシブレークイン

新しいマシン仕上げは、タイヤを外し、台に固定して10分から20分ぐらいマシンを空転させると、回転部の動きがスムーズになる。
これをやり終わったら、グリスアップだ!(グリスアップの場所は図1を参考)
  1. グリスアップをやる前にグリスをぬらずに空回しをしよう。シャーシから出たカスを取ってからグリスアップ
  2. リアーのシャフトの軸受けにも忘れずにグリスアップ
  3. リアーのピンクのギアー、茶色のギアーまたはグレイのギアー(超速ギアー)
  4. ギアーにはちゃんとグリスアップしよう。
  5. モーターボックスの超速ギアー、モーターピニオン
  6. 1度グリスをふきとること


3、モーターのブレークインだ!

マシンを速くするには、手間をかけてブレークインをするのが大切だ。今回は新品ウルトラダッシュモーター(タミヤ)・新品プラズマダッシュモーター(タミヤ)この2つのモーターをブレークインしてみよう。
2つともカーボンブラシが使われているモーターなので、普通のモーター(銅ブラシモーター)より長めのブレークインが必要だ。


A、ウルトラダッシュモーター

  1. 古い電池(または電池1本だけ)で10分〜15分
  2. 新品電池で15分〜30分

古い電池から新品電池にうつる時は10分ほど休ませてから新品電池をつかうようにしよう。


B、プラズマダッシュモーター

  1. 古い電池(または電池1本だけ)で5分〜15分
  2. 新品電池で10分〜15分

プラズマダッシュモーターも休ませながらブレークインしよう。


最後にシャーシに新しいグリスをぬり、ブレークインしたモーターを取り付け、最後のブレークインを1分間だけやればシャーシとモーターのブレークインは終了だ。



 

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§2ローラー編

ミニ四駆大好きな君たち、日頃いかに自分のマシンを速くするか、どうしたら勝てるかを考えていると思う。そこでまず、これを読みながら自分のマシンと見くらべてほしい。そこで自分のマシンとのちがいを見つけた人は、勝利への第一歩に近づくことになるのだ。

 

――――― ローラーがマシンの特性を左右する ―――――

まず、私がマシンを作るうえで、一番重要としているのがこのローラーである。それはなぜかというと、私の経験上このローラーの位置や角度によってマシンの特性が、ガラリと変わってしまうくらい重要なパーツなのだ。ローラーの重要性を理解した人が、勝利を得るといってもいいすぎではないほど重要なパーツである。

図Aを見てほしい、これはローラーの種類と特性を表したものだが、この図を見てもわかるとおり、フェンスに対する抵抗と、コースアウトの危険度が、反比例している。たしかに常に(特にコーナーなど)フェンスに接触しているフロント&リアローラーは抵抗が少ないほどスピードアップはできる。だが、抵抗や摩擦が少ないほど、コースアウトの危険が高いのである。私はまず、最初にグレードアップするならば19mmクラスのアルミベアリングローラー(ゴムリング付き)をすすめたい。それから抵抗の少ないローラーへと、ステップアップしてほしい。もちろんローラーはベアリング付きをすすめるのは、言うまでもない。

 

図A


フェンスに接触する時の抵抗
コースアウトする危険度

 

次に図Bを見てほしい。これはローラーの角度と、それに対するマシンの動きを表したものだが,これが最も重要なところだろう。基本に忠実なマシン作りをしようと思うならば、私はフロント下向き、リア水平をすすめたい。私の経験上フロントを下向きにすればコースアウトの心配が少なくなるようだ。ただし、ローラーに角度をつければつけるほど抵抗がふえ、スピードダウンとなる傾向がある。それに、いくらフロントローラーを下向きにしても、スピードがのりコーナーなどで強くフェンスにぶつかった時、バンパーの強度がなくては、バンパーごとローラーが上を向き、簡単にコースアウトしてしまうのだ。ぜひ、FRPステーなどでフロントの強度アップをすすめたい。

 

図B

 

図Cでは、ローラーの高さの取り付け位置による動きのちがいを表したものだが、これを見てローラーの高さを工夫してほしい。私がレースでよく見るのは、コーナーでマシンがかたむき、コースアウトする例が多い。これは高さに対するかたむきを分かっていないことからきているようだ。なお、かたむきに対するパーツは、ベアリングローラーのほかに、スタビポールなどでも代用できるようだ。

 

図C

 

図Dは、ローラーの前後の幅のちがいによるものを表したものだが、見ても分かるように、一番抵抗が少なく、安定しているのは、フロント・リア共に同じ幅だろう。もし、君が初心者だったら、絶対これをすすめたい。

 

図D

 

―― 最後に ――

 

最後に、ぜひ注意したい事がある。それは、ローラーを取り付ける時、ビスやナットを確実にしめてほしいという事だ。取り付けがゆるいと、マシントラブルやコースアウトなどが発生しやすくなる。そして、レース後や練習走行後は各部のネジがゆるんでないかの確認はぜひ行ってほしい。そして表彰代のまん中を目指してガンバッテほしい。




ミニ四駆大好きな君たちへ

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§3、四輪四駆編

1、フリースタイルマシンとは

ミニ四駆をフェンスで囲まれたコースで、いかに優れたタイムで走れるかのみを追求したマシンである。

2、レーンチェンジ攻略マシンの作成

このパーツは必ず使おう

  1. ベアリング……軸受け・ギヤー・ローラーに必ず使う事
  2. ゴールドターミナル+ニカド電池……高回転型モーターを使用する場合は、アルカリ電池ではパワーがでません

3、マシン製作

使用パーツ(あくまでも参考です。使用パーツは各自工夫してください)
  • タミヤミニ四駆(小径タイヤのもの)
  • コブラシャーシ
  • 軸受けベアリング(丸穴(5ヶ))
  • FRPワイドバンパー フロント・リア(コブラ)
  • 19mmアルミベアリングローラー
  • カラーサイドバンパー(コブラ)

  • ギヤー・シャフト・ホイ―ル・ボディはタミヤミニ四駆キット付属のものを使用。
注意点
  • タイヤとローラーが当たる場合は、ローラー取り付け穴を移動し調整してください。
  • ローラーの高さ調整は、スぺーサー・ワッシャー等で合わせること(数ミリの誤差は大丈夫)

サイドローラーの取り付けには長いビスが必要ですが、曲がりやすいビスだとコースアウトする場合があります。金物店でステンレスビス等購入し、取り付けてください。

 


ローラー幅その他の数値は参考値です。各自それぞれがセッティングしてください。
古淵・新古淵はゆうくんのメーリングリストで使われている呼称です。

参考文献
亀谷敬正著「超四駆改造マニュアル」白夜書房
亀谷敬正著「超四駆改造マニュアル2」白夜書房


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